1.研修の目的

  • ビジネスの大原則ともいえる、課題解決の基礎を理解する
  • 自社課題をテーマに演習を行い、課題解決の手順を習得する
  • 課題解決手順を活用した、会議・面談手法を演習で体験する

現状と理想のギャップである問題を解決する、目標や理想を実現するために取り組むということは、企業活動に欠かせない観点です。更には、社会課題解決・顧客課題解決は、企業においては商品・サービス・収益源と言えます。社内課題解決に関しては、利益拡大・省力化・顧客満足・社員満足など、事業運営に欠かせない観点です。まさに、課題解決こそ、ビジネスの大原則と言えるでしょう。

一方で、ビジネスの大原則である、課題解決の考え方、具体的手順を学習している企業は僅かです。また、学習している企業においては、誰が見ても納得度が高いという「机上のロジカル」に注力してしまっています。具体的には、顧客ニーズ収集・現場メンバーのニーズなどを収集することなく、一方的な目標設定で進めがちなど、周囲の賛同が得られずに計画が頓挫することも散見されます。

よって、課題解決の基礎・大原則を学習し、少ない工数で周囲を巻き込んでいく手段の習得を目指します。一方的に目標設定するのではなく、チームで取り組みテーマを決める、目標設定していくなど、チームで取り組むことにより、これまでと異なる成果を発揮していくための研修です。

2.導入企業・業界の一例

IT・通信・システム開発、事務機器、医療機器、電鉄、建設、機械、設備、鉄鋼、樹脂、建材、広告、新聞出版、量販、食品、商社、販社など、幅広い業界・幅広い事業規模の企業様へ提供しています。

基礎スキル・大原則を基に、目標設定・計画からスタートしない手順を、演習で体得することを目指します。また、研修後においては、学習した「課題解決手順を活用した会議・面談手法」を業務現場で取り組んでいただきます。具体的には、チームの方向性を揃えながら、チームで課題を明確にし、解決に向けた具体的アクションに取り組むといったものです。与えられたテーマではなく、チーム全体で考えたテーマ・アクションであるため、行動につながりやすい・成果に直結しやすいのが特徴です。演習においては、講師が持ち合わせる幅広い業界事例を基にしたフィードバックにより、「納得度が高い戦略」「成果につながるアクション」が明確になるなど、受講者に喜ばれています。

3.具体的な内容

課題解決の基礎・原則を、講義・演習で理解したのち、グループ演習で具体的手順を理解します。研修後半では、現場で実践していくための、具体的準備を行います。なお、基礎・大原則の一部とは、「課題解決の手順」「問題解決の手順」「取り組みの優先順位付け」といった、原理原則を指します。

課題解決研修のスライド
課題解決研修のスライド

そもそも、企業活動こそ課題解決と言えます。世の中の問題を解決する、顧客の理想像を実現するなど、自社の商品・サービスは解決策であるはずです。よって、商品・サービス・案件という外部に向けた取り組みに加えて、改善・変革・新規事業といった利益拡大・省力化といった活動など、全てが課題解決なのです。

理想像という単語に、ピンと来ない人もいるでしょう。ここでは、ビジョンという単語に言い換えて定義します。(別のページで詳しく説明しますので、メモは不要です)

ビジョンとは、「現状から飛躍しているが、実現を信じることができる(魅力的な)未来像」である。

佐々木直彦著:プロデュース能力より引用。(魅力的な)部分は、小岩が加筆

常に変わることがない明確な方向性であり、数値に置き換えられるような具体性がなく、詳細が曖昧なものです。また、実現したいという想い・エネルギーがあり、周囲を巻き込みながら詳細が形作られていく。これがビジョンです。

企業において考えるならば、実現したい世界観や、中期経営計画にあたるでしょう。NTTグループのホームページでは「パートナーの皆さまとコラボレーションしながら、デジタルトランスフォーメーションとCSRの推進により社会的な課題を解決していきます」と書かれていますし、JR東日本グループの変革2027には「技術と情報を中心にネットワークの力を高め、すべての人の心豊かな生活を実現します」と書かれています。

マイクロソフトのビル・ゲイツは、1975年に「すべてのデスクと全ての家庭にコンピューターを」というビジョンを掲げて創業しました。40数年経過した現在、コンピューターがどのような状況かは、皆さんご存知のはず。2003年「生まれ育った島を処分場から守りたい」というビジョンから「軍艦島を世界遺産にする会」が発足され、2015年に軍艦島・端島は世界遺産に認定されました。

未来像として、明確な方向性があり、詳細が曖昧であり、実現したいという想い・エネルギーがある。これがビジョンであり理想像だということを、ここでは理解ください。

一方で、目標・ゴールは、詳細が明確で具体化できるものを指します。数値化やスケジュール化できるものは、一般的に目標にあたります。また目標は、達成目標と実行目標があります。達成目標とは、期限内で達成できる数値を指します。例を挙げるならば「6月末までに体重2kg減らす」の「2kg」が達成目標です。実行目標に関しては、目標を達成するための取り組み数値を指します。例を挙げるならば「体重2kgを減らすために、腹筋を1日20回行う」の「1日20回」が実行目標です。

お腹が出てきた、体重が増えてきたという、佐藤さんに目を向けてみましょう。
その前に…皆さんに質問です。お腹が出てきたと悩んでいる男性に対して、解決策をアドバイスするならば、どのようにアドバイスしますか。

皆さんがおっしゃる通り、運動・食事という、インプットを減らしアウトプットを増やすというロジカルな考え方に基づいたアドバイスが当然でしょう。
とはいえ、わかっているのにダイエットできないと、世の中の多くの方々が悩み続けていることも事実ですね。では、なぜ解決できないのでしょうか。

お腹が出てきた、体重が増えてきたということを、図に置き換えてみましょう。

営業面談研修のスライド 佐藤さんの事例
営業面談研修のスライド 佐藤さんの事例

お腹が出てきた、体重が増えてきたという事象は「❹ギャップ・問題(が起きていることによる事象)」に当たります。この問題を基に、❸解決策・課題として、食事と運動を提案したという全体像です。

ちなみに、佐藤さんに「お腹や体重の問題を解決した暁に、どのような理想を実現したいのですか?」と聞いたところ、「娘が結婚するかどうかわからないけれども、もし娘が結婚することがあれば、結婚式のバージンロードをピシッと歩きたいんだよね」と佐藤さんは話してくれました。

更に内容を掘り進めていくと、そもそもそれまで健康で生きている必要があるし、親子関係・夫婦関係が良好であること、安定した生活を基に娘を送り出したいこと、であるならば仕事でしっかり成果を出して収入も増やせていること…といった、お腹・体重と関係ない情報がたくさん得られました。

ここまで聞いて、みなさんはどう感じますか。

ここでお伝えしたいことは、問題が起きていることによる事象にフォーカスしてしまいがちであること。また、短絡的に解決策を考えがちであることです。多くの企業が、多くのビジネスパーソンが、表面的な事象のみを注視してしまっていること。短絡的に解決策を考えて、プロジェクトを推し進めてしまい、成果が得られないにも関わらず作業工数が増えるだけの取り組みをしてしまっていること。このようなことが、各所で散見されているのが現実なのです。

みなさんの職場では、どうですか。

昨今においては、「人口が減っている」「高齢化が進んでいる」など、解決できない問題が山積みです。関係各所がロジカルに対策を打っているものの、全く効果が出ていないのです。このような外部環境が不透明な中においては、問題を分析して策を練るよりも「そもそも、何に困っているのか」「解決したとしたならば、理想の状態はどんなものか」「それを実現するために、どんな取り組みができるのか」というように、現場の困りごとに耳を傾けながら、課題を解決するプロセスがスピーディーかつ成果につながりやすいと感じます。具体的に推し進めるポイントは、この後の章で、演習を通じて具体的に触れていきます。

さて、ここまでの内容を基に、ご自身の業務活動・チーム活動を振り返ってみましょう。
また、この考え方を踏まえて、業務成果・チーム成果を高めるために、今後の業務で工夫できる点を明確にしておきましょう。

4.お客様の声

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IT・営業職
営業研修で課題解決を学習し、顧客提案に活用していましたが、社内活動が全く抜けていたことに気づかされました。目標設定においても、降りてきた目標に後ろ向きに取り組むだけで、チームビジョンを基に・自身のビジョンを基にという考え方はありませんでした。早速今回の研修を基に、プロジェクト全体で認識合わせしたいです。また、会社が求める目標数値ももちろん達成せねばならず、自己目標と会社目標をマッチングさせるという観点はとても有用だと感じています。
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量販・企画職
自社事業の市場がシュリンクしている中で、新規事業をこの考え方で模索しています。ビジョンから逆算した結果、店舗での物販を脱却し、イベントによる物販という方向性が明確化されました。体験と商品が組み合わされば、より顧客満足が高まってファンが増えるであろうと期待し、チーム一丸となって取り組んでいます。現時点では実験的な取り組みが中心で、ジャンルやアイテムを絞っている状況ですが、経営層に成果が認められれば、各所で徐々に水平展開していく予定です。今、とても仕事が楽しいです!
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製造・課長職
これまでは、改善・改善と、目標設定したうえで、PDCAを回すといったやり方が中心でした。そもそも目標設定が適切だったのかという不安が常にあり、現場もやらされ感がありPDCAが回らなくなるという悪循環が続いていました。
今回の研修で、現場の悩み・困りごとを聴いたうえで、チーム全体で目標設定しなおしたところ、これまでと異なる課題が明確になりました。そもそも、現状が把握できていないのに、目標設定してしまっている違和感に気づくべきでした。「診察できていないのに、診療計画立てる医者がいたら恐怖でしょ?」という講師の言葉が、まさに刺さりました。

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-後日公開予定-