ビジネス用語

ビジネス用語:セミナー・研修

人材育成に関わる業界に関わるようになり、この2つの大きな違いに気がつきました。受講する立場では同じようなものと理解していましたが、そもそも根本が大きく異なっていました。
この本質を理解することで、自己成長するための工夫や、社員が成長していくための工夫ができそうだと感じています。みなさんと周囲の方々が、共に成長していけるように、今日も定義を明確化します。
本日は、セミナー・研修を定義します。

定義

セミナーの定義

セミナーとは、少人数を対象にした講習会を指します。
主催者となる人が、設定されたテーマに興味のある人を募って実施されることが一般的です。

講演・講義・パネルディスカッション・ワークショップといった形式で行われます。一般的には2時間を目途に、1~3時間程度で行われます。セミナーでは、講師が持つ知見・ノウハウ・真新しい情報が中心に取り扱われ、これらを短時間で得られる点が大きなメリットと言えます。

研修の定義

研修とは、仕事に直結する知識・技術などを、体験・修得する講習会を指します。
企業においては、人材育成の一環として実施され、業務の一部として参加が義務付けられていることが一般的です。

従業員に不足している能力を向上させるために、講義だけではなく、ディスカッション・演習・疑似体験などを組み合わせて行われます。業務に欠かせない知識・スキルを習得を目指す特別な機会です。

セミナー・研修の違い

自発的・半強制の違い

セミナーは「テーマに興味のある人を募って」実施され、研修は「業務の一部として参加が義務付けられて」実施されますここに大きな違いがあります。

その違いは、自分が参加したくて参加したのか、参加したくないのに参加したのか…ということ。一言で言うならば、参加者のモチベーション・取り組み姿勢が大きく異なります。研修においては、日常業務が忙しい中、研修に時間を割かれる不満があり、後ろ向きな気持ちで受講せざるを得ない方も多いようです。

参加者と内容の違い

セミナーは「テーマに関心がある幅広い人」が集まり、研修は「参加が求められた社内の人」が集まる。
その対象者にあわせた内容が提供されることにより、内容の濃さや事例が大きく異なる。こが大きな違いです。

セミナーは不特定多数を対象にしていることが多く、幅広い業界の方と情報交流ができるといったメリットがあります。その一方で、講師が持つ知見・ノウハウを不特定多数に対して限られた時間で習得・理解してもらうために、一般論を中心とした浅めの内容が扱われます。

研修においては、自社の社員(に加え、グループ会社・協力会社など)を対象に実施されます。自社に関係する能力や技術、自社が抱える課題や事例などを扱うため、幅広く深い内容が扱われます。ディスカッション・演習・疑似体験などを複数実施するため、丸1日あるいは複数日で実施される場合が一般的です。一方で、ある職種・ある階層の全ての人を対象とすることが多く、求めている能力・技術と、研修で学習する能力・技術が全てマッチするとは限らない点がデメリットと言えます。

企業においての取り組み

研修効果をより高める

企業においては、研修効果をより高めようとする動きが活発化しています。

  • 基本的な能力・技術は全員参加の研修を実施する。
  • 全員参加の研修に加えて、職種毎に必要な能力・技術は、研修を「選択式」として、個別にスキルアップさせる。

上記のような例が挙げられます。選択式の研修においては、営業職で言うとコミュニケーションスキル・プレゼンスキルを選択、技術職で言うと論理思考・問題解決スキルを選択など、個人のニーズに合わせて「学習したい内容を、自ら決めて受講する」スキルアップ制度を設ける企業が増えています。まさに、セミナーと研修のいいとこどりです。

弊社も事例を持ち合わせています

弊社においても、営業部門・技術部門・管理部門など、各職種に向けて研修を実施しており、ホームページ上に掲載しきれないほどに研修カリキュラムがございます。カリキュラム掲載数を増やしていく予定であり、常に更新しております。リクエストなどあれば、掲載していきますので、是非お問い合わせください。

まとめ

これらは、あくまでも一例です。
相手に伝わりやすいように相談する、短い時間で共通認識を取るには、正解・不正解はありません。ビジネス成果を高めるために、自身が仕事を円滑に進めるために、工夫し続けていただけたら嬉しいです。

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