ビジネス用語

ビジネス用語:ありたい姿・あるべき姿

ありたい姿、あるべき姿、似たような言葉が複数あることで、混乱しませんか?
私自身とても混乱していましたし、ありたい姿・あるべき姿ともに深く考えたことがなく、ピンとこなかったというのが本音です。しかしながら、今後ビジネス成果を発揮していくためには、ありたい姿・あるべき姿が欠かせないものだと考えています。本日は、この「ありたい姿」「あるべき姿」を定義します。

定義

ありたい姿の定義

ありたい姿の定義

ありたい姿とは、自分自身、自組織または自チームが望む、理想の状態を指します。目的・理想像・ビジョンと近しい言葉ですが、自身を表す「~できる存在」「~できる状態」といった表現します。

制約や前提条件を外し、「全て自分の思い通りになるとしたならば、どのようにありたいか」を基に導き出された状態を言います。また、自ら導き出すことにより、魅力的で実現したい内容になることが一般的です。

一方で、自分自身・自組織または自チームが望む「一方的なありたい姿」だけでは、社内の他部署・顧客から見た場合に納得感がない可能性があります。一方的な「ありたい姿」によって、周囲から協力が得られないなどのリスクが考えられるため、予め障害を回避する必要があります。障害を回避するには、あるべき姿を描くことが欠かせません。

あるべき姿の定義

あるべき姿の定義

あるべき姿とは、世の中の前提やルールを基にした理想の状態や、外部・第三者などから見た客観的な理想の状態を指します。
第三者と自身が合意できる「ごく真っ当な内容」となることが一般的です。

なお、頭では理解できる一方、魅力的に感じにくい・実現への行動につながりにくいなど、行動や結果が生まれにくい点に注意が必要です。

ありたい姿・あるべき姿のマッチング

ありたい姿は実現したい!という魅力がある。あるべき姿は、周囲が望んでいる理想や期待。これらをマッチングさせることで、能動的に取り組みながら、周囲の期待に応えていくことができるはず。よって、ありたい姿・あるべき姿の方向性をそろえること・マッチングさせることが求められています。

ありたい姿の注意点

ありたい姿の主語は「私」です。「私は~でありたい」と表現できる内容にしましょう。
「後輩に頼られる存在」「上司から安心して仕事を任せられる存在」など、主語が他者になってしまう際は、後輩に頼られるためにどのような姿になるか・上司が安心して仕事を任せるにはどのような姿になるかを、言い換える必要があります。

また、どのように「ありたい姿になるか」に着目しがちですが、「ありたい姿を実現した状態」に着目しましょう。「ありたい姿の自分は、どのようなふるまいなのか?」「ありたい姿の自分は、どのような判断基準で仕事をしているのか?」「ありたい姿の自分は、何に拘って仕事をしているのか?」など、実現した状態を多面的にイメージすることが大切です。

主語を「私」に言い換えた例

  • (後輩に頼られるには)後輩の悩みを聞き、解決に向かって支援できる存在
  • (上司から安心して仕事を任せられるように)納期を前倒しして、期待以上の成果を発揮できる存在

ありたい姿の事例

ありたい姿の一例として、大リーグで活躍する大谷翔平選手、製造業の新任リーダーAさんの事例をご紹介します。個人的に、9つのカテゴリーを全て取り組むことは現実的ではないため、重要度や緊急度で優先順位を決定したうえで取り組むのがベストだと考えます。

大谷翔平選手の事例

補足

ドラフト1位8球団、WBC日本代表入り&MVP、大リーグ引退試合でノーヒッター達成…これらはありたい姿ではなく、数値化・スケジュール化できる具体的な目標(ありたい姿を実現する際の通過点)と言えます。

グローブ6万個寄贈を表明した際のコメント「将来一緒に野球ができることを楽しみにしています」という一言にあるように、「野球を通じた喜びを、多くの人と分かち合いたい」ということが最終的な到達点・ありたい姿であることが目に浮かびます。

新任リーダーAさんの事例

企業においての取り組み

モチベーションや自己成長への活用

ビジネスにおいては、「あるべき姿」だけでは、モチベーションが上がらない・自己成長に取り組まないといった課題が起きており、「ありたい姿」を描くことが求められています。

ありたい姿・理想像を考える機会を設けている

ありたい姿を描く機会を、研修や面談で設ける企業が急増しました。一方で、ありたい姿を考えたことがなく、どのように描けばよいかわからない。何を基準に判断すればよいかわからない。なんとなく浮かんでいることを言葉にできない。など、ありたい姿を整理することは、難しいのが現実です。

弊社では、演習を通じて「自分が何を大切にしているかヒントを得る」、講師との対話を通じて「ありたい姿を言語化する」などして、自らが取り組みたくなる「目標設定の支援」を行っています。

効果を実感したい方は、弊社コーチングサービスの無料体験をご利用ください。

参考情報

目的・目標

現実を変える2つの方法

ありたい姿・理想像を描く3つのポイント

目標達成を実現する、目標設定3つのポイント

よい会社株式会社とは

よい会社は「課題解決専門会社」です。誰もが可能性と能力を発揮しあえる社会の実現を目指しています。
プロジェクト・コーチング・企業研修などの手段を通じて、企業の「よりよい未来」実現をご支援します。

企業研修・組織コーチング・長期プロジェクトを通じて
貴社・顧客・市場・社会の「より良い未来」を創り上げる

これが弊社の事業目的です

企業向けサービス

貴社・顧客・市場をよりよくする手段を提供しています

企業向け研修・プロジェクト

スキル学習と体験ワークで、思考・行動が変わることでビジネス成果を目指します。

営業分野、マネジメント分野、課題解決を中心としたスキルを習得し、日常業務の成果を高めるための研修です。ビジネスの原理原則を体験型ワーク・グループディスカッションで学習し、参画メンバーのスキル習得・社員成長、更には業務成果の拡大を実現します。

企業向けコーチング

認識共有・解決策模索など、組織単位の行動が変わることで目標達成を目指します。

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企業向け実働支援

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経営者・管理職層が、経営・事業に専念できるように、業務負担をあらゆる角度から軽減します。経営に注力するために、重要度の高い中長期的戦略、管理職や社員の支援などを含めて、経営層のパートナーとして実業務を推し進めます。

個人向けサービス

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自分らしさを知る、自分と他人の違いを知る、これらをコミュニケーションに活用することで、自分らしさの発揮を目指します。将来的に有料サービスが提供できるような、ステップアップの機会を設けています。一緒に学習しましょう。


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