今更、目的と目標の違いを教えてください…なんて、聞きにくいものです。日常使っている言葉だからこそ、本質を理解しておくことが大切です。本日は、目的と目標を定義します。

目的 purpose の定義

目的(英:purpose)とは、最終的に目指す到達点・最終的に実現する物事であり、進むべき方向性を指します

常に変わらない明確な方向性であり、抽象的で詳細が曖昧なものです。到達点・方向性・抽象的といった点では、ビジョン(英:vision)同様に扱われるビジネス用語と言えます。

なお、ビジョンとは、「現状から飛躍しているが、実現を信じることができる(魅力的な)未来像」であると私は定義しています。なお、この定義は、佐々木直彦著:プロデュース能力より引用しており、「魅力的な」部分は小岩が加筆したものです。

目的 purpose と 手段 means way

手段(英:means , way):目的を達成するための、方策・方法・やり方といった具体的な行動を指す。

娘の結婚式でバージンロードをピシッと歩くために、ダイエットをしたい。という男性がいたならば、「娘の結婚式のバージンロードをピシッと歩くために」が目的であり、「ダイエットする」という手段。このように、「なんのために」「どうする」という関係性で表現されます。

一方で、「ダイエットのために食事制限する」といったように手段が目的にすり替わってしまうことが各所で見受けられるます。娘の結婚式という目的が忘れられ、ダイエットが目的になってしまったならば、どのような悪影響があるでしょうか。ダイエットだけをフォーカスしてしまったならば、姿勢・歩き方・表情といった要素に加えて、健康でその日を迎えること、親子関係を更に良好にすることなどが、放置されてしまわないか心配です。

企業や店舗においては、トイレの清掃チェック表などが、まさに手段が目的にすり替わる一例です。チェック表に記入することが目的となり、お客様に心地よくお手洗いを使っていただくという「そもそもの目的」が忘れられてしまい、〇だけを記入して戻る…そんなことが起きがちな一例です。皆さまの業務現場でも、近しいことが起きていないでしょうか。

目標 goals・targets の定義

目標(英:goals・targets)とは、具体的な標的であり、現状と目的の間にある「具体的な中間点」を指します。

ゴール(英:goals)は、中長期的な目標
ターゲット(英:targets)は、ゴールを実現するための、細分化された具体的達成目標

これらを踏まえたうえで、SDGsのゴール・ターゲットをご覧いただくと、よりイメージできるのではないでしょうか。

補足事項として、目標は時間軸・切り口によって変化するものであり、具体的で詳細が明確なものです。特に、企業活動においては、年間目標・半期目標など、時間軸によって数値が変化します。また、売上目標・利益目標・部署目標など、切り口によって数値が変化します。数値・期間・期限など、より具体的に表現可能であることが特徴です。

また、ビジネスにおいては、2つの目標を取り扱うことが一般的です。具体的には、到達目標、実行目標です。

達成目標

定められた期間内に、達成すべき目標を指します。仕事で一般的に使われる目標は、達成目標を指します。到達すべき売上目標や、到達すべき原価削減など、達成すべき具体的数値で表現されます。

実行目標

達成目標を実現するための、具体的行動を数値目標にしたものです。
達成目標(予算・売上)を実現するための、行動目標(1日5回の電話・週5回の面談)という関係性で、例を示します。

目標予算を達成するために、週に5回ヒアリング機会を設ける。週5回面談するならば、アポイント率から逆算すると、週に30回アポイントの電話が必要だ。ということは、1日6本アポイントの電話を入れれば、週5回のヒアリング機会が実現可能だ…
というように、達成目標から逆算した、行動を数値化したものであることが一般的です。

ビジネスにおいては、この行動目標の設定と、具体的行動の障害除去が、欠かせないポイントと言えます。上司・マネジメント層が、メンバーの目標達成を促すためには、行動目標の実績を日々確認する。進捗が思わしくない場合に、メンバーが行動できるように障害を除去する。このような関りが欠かせません。

企業においての取り組み

達成目標だけを設定し、実現するための戦略を考えていないケースが見られます。また、戦略を考えたものの、行動目標に落とし込まずに成果が出ない。あるいは、行動目標の進捗管理をしないまま、成果につながらないといったことが多く見受けられます。

一方で、目標設定するために、何枚もの書類を作成する・残業して取り組むといったことは、ナンセンスかもしれません。ポイントを絞って目標設定と計画策定を行い、本来成果を発揮すべき業務に注力することがビジネスでは欠かせません。

弊社プログラムである、イノベーション実践課題解決研修においては、「社員がアイディア・戦略を発想する」「社員が実現したいと想う」という点を大切にしています。「やらなきゃ」ではなく「やりたい」であり、まさに行動したくなる点がポイントだと感じています。

課題解決研修のページで、現状、目的・理想像、問題、戦略といった、企業活動・事業活動の全体像をご紹介しています。必要があれば、ご参考いただけますと幸いです。

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