8/8のメルマガでは、「無意識に相手を全否定している3つの言動」をお伝えしました。
本コラムでは、要約版を記載致します。
否定から生まれる自己肯定感の低さ
自己肯定感の定義は様々ですが、私はこのように認識しています。
- 今の自分は素晴らしい存在だと認識している
- 自分は大切な存在・必要とされる存在だと認識している
- 自分は誰からも愛される存在だと認識している
生きる過程で、できなかった経験・否定された経験を重ねると、自己肯定感が低くなると言われます。
この自己肯定感の低さをキャッチするキーワードが、「でも・どうせ・だって」です。
この「でも・どうせ・だって」は、「あなたにはこれが似合う」「あなたはこの学校が良い」といった、親の言葉が影響しています。
自分の希望を述べても、別の選択肢が選ばれる。その結果「自分の発言が軽視され続けてきた」「私の気持ちは重要なものではない」と思考を止める・シャットダウンすることによって、自分の考えを伝えずに済む・否定されなくて済むという防衛本能から来ていると考えられます。
- でも…(本当はこうしたいという気持ちが…)
- どうせ…(話しても聞いてくれないと思うけど本当は…)
- だって…(本当はこうできたらという考えが…)
など、「でも・どうせ・だって」の裏には、何かしらの考え・想いがあるのではないかと感じるわけです。
でも・どうせ・だって…という言葉が、部下・メンバーから聞こえた際は、
- 「本当は、どう考えているの?」
- 「本当は、どうしたいの?」
など、一歩踏み込んで「心の声」を聞き取ってみてはどうでしょうか。
無意識に相手を全否定している3つの言動
そういえば、私も否定していた…。否定されて傷ついた…。といった経験があるかもしれません。お客様、チームメンバーなど、業務を円滑にするために、どのように生かしていくか?という視点でご覧ください。
1) 褒められる・賞賛の言葉を、受け取れなかったとき
私自身「立ち姿が素敵ですね!」「笑顔が素敵ですね!」とお褒めいただくことが多いです。その際は、「ありがとうございます、嬉しいです」「はい、皆様よりお褒めいただきます」といったように返しています。
一方で、10年ほど前、謙遜や自己肯定感の低さから「いえいえ私なんか…」「またまたお世辞ばっかり…」と返答していた自分がいます。このような対応を続けていた際に、ある方からこのように指摘されました。
「小岩さん、一点だけお伝えしてもいいですか。これまで何万人にも関わっている、本を何冊も出版している●●先生が、小岩さんにその取り組みは素晴らしいという言葉を掛けました。その言葉に小岩さんは、私なんか…返答したことが失礼だと感じました。●●先生が言っていることはおかしい、●●先生の考えは間違っていると、●●先生の考えを全否定しているように見えました。小岩さんは、どのように考えますか。」
このように、真正面から私のために指摘されたのです。
この指摘から、相手から褒められること・賞賛されることはギフトであり、正面から受け取ると決めました。その結果得たものは「他者からみた自分の強み」です。
つい「私なんか…」と言ってしまいがちな人は、「ありがとうございます!嬉しいです。よくお褒めいただきます!この強みを大切にしたいです!」など、受け取ることをチャレンジしていただきたいです。
2)相手を励まそうとしているとき
落ち込んでいる際に、励ましているつもりが否定していることはありませんか?
- そんなことないよ…
- もっと大変な人がたくさんいるよ…
これらの励ましは、捉え方を変えると、全否定に捉えられてしまうことも。
あなたは大変だと考えているようだけど(そんなことない)
あなたは辛いと考えているようだけど、(もっと大変な人がたくさんいる)
など「あなたの偏った考えは誤っている」と否定していませんか?
そのように考えているのですね…としっかり受け止めたうえで、
私から見ると、このように見えるけど、どうだろうか?10年後から逆算すると、どんな出来事に感じる?
など、複数の切り口から客観視することができると良いですね。
3)相手の善意・好意を断るとき
宴会や会合などで「お皿片付けますね」「これ私がやってきますね」手伝いを申し出た際に、相手の好意を断ってしまう・断られた経験はありませんか?
食事会で、グラスを下げようとする人を手伝おうとしたら、「大丈夫です」と断られる
エレベーターで「お先にどうぞ」と言うと、頑なに「大丈夫です」と断られる
捉え方や受け取り方によっては、知らず知らずのうちに「あなたは必要ない」「あなたに関わってほしくない」と相手を遠ざけている瞬間でもあります。私自身「善意・好意を全否定される瞬間」は、とても多いと実感しています。
手伝いたい・協力したいという気持ちは、価値提供したい・役に立ちたいという気持ちの表れです。言い換えるならば、「役に立ちたい」「誰かの力になりたい」「手伝いたい・協力したい」という気持ちそのものです。
一方で、日常業務に目を向けると、
誰かを頼るなど許されない、自分一人で完結させねばなど、一人の世界にこもりがちです。
そんなときほど
- 小岩さんの力を貸してほしい
- 小岩さんの強みで手助けしてほしい
と、チームメンバーの資源を活用することが「双方の喜び」につながるはずです。
タイミングや声掛けなどが重要となりますが、誰かの力になりたい・チームに役立ちたいという気持ちを発揮させるためにも、相手の好意を受け取ること・相手に仕事を任せることを取り組んでいただきたいです。
まとめ
これらは、あくまでも私の一方的な考え方です。
この他にも、「否定された」「否定してしまった」という瞬間があるかもしれません。その際は、同じような失敗をしないように記録しておいてくださいね。
このようなポイント、あるいはどのように解決するのかという点は、私の研修・セミナーなどでお伝えしています。ご自身の目的や成果達成、講師力・影響力の発揮を求めている方のご参加をお待ちしております。
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